接骨院・整骨院 税理士スマイル

令和7年度 治療院 売上・経費データ解説
〜経営改善のヒントが見える最新統計〜

接骨院・整骨院税理士Smile(ミネルバ税理士法人)では、個人事業主・法人の治療院(接骨院、整骨院、マッサージ、針灸、カイロプラクティック等)のお客様を320件以上サポートしています。今回は毎年行っている令和7年度(※個人事業主は1月〜12月、法人は直近決算期)の最新売上・経費データを集計・分析した結果を一部公開させていただきます。当社顧問先のお客様に提出している内容を一部抜粋したものになります。

※このデータは、関東圏の治療院327件(個人事業主が約75%、法人が約25%)の月次平均に基づくもので、開業半年未満の事業所は除外し、実態に即した比較ができるようにしています。

売上の傾向:自費が成長を牽引、保険収入は減少ベースが緩和

全体の月間平均売上は1,395,884円で、前年比+3.1%と増加傾向にあります。「自費が全体の成長を牽引する構図」は令和7年度も続いています。
中身を見ると、保険収入は−2.9%と減少傾向は続いているものの、減少ペースはやや緩和されました。一方、経営の柱である自費収入は+5.4%と安定した成長を継続しています。 特に成功している院に共通しているのは、「専門メニューの展開」と「戦略的な単価設定」という明確な強みを持っている点です。

経費・利益の傾向:コスト増を売上が上回り、利益率は28.0%へ改善

経費も微増傾向にはあるものの、売上の伸びがそれを上回った結果、営業利益率は28.0%となりました。前年度の27.2%からさらに改善する好結果となっています。
この利益改善の背景には、その他経費を0.3%圧縮するなど、各院における徹底した「節約」と「効率化」の努力が大きく貢献しています。

集客・広告戦略:広告宣伝費は14.3%増、AI時代の到来でチャネルの模索がカギ

令和7年度の大きな変化として、広告宣伝費が14.3%増加したことが挙げられます。
この背景には、AI検索の台頭により、従来のSEOやMEO(Googleマップ対策)の効果が低下しているという新たな課題があります。
今後はこれまでのWeb対策だけに頼るのではなく、LINEやInstagramをはじめとしたSNSの活用、紹介の促進など、「新しい集客チャネルの模索」が不可欠となっています。

今後の主要課題:これからの治療院経営に求められる4つの成功法則

令和7年度のデータから見えてきた、今後の経営を軌道に乗せるための主要課題は以下の4点です。

① 価格戦略の再設計

物価高騰下でも施術の価値を正当に評価してもらい、適正単価を維持・向上させる。

② 人材の確保と育成

待遇改善だけでなく、スタッフの能力開発(教育)を通じて定着率と利益率を向上させる。

③ AI時代の集客

AI検索の普及に合わせ、Web戦略を再構築。さらに地域連携を強化する。

④ メニューの進化とDX

ニッチな専門分野(特化メニュー)を開拓し、LINEなどの活用によって業務効率化(DX)を推し進める。

接骨院・整骨院税理士Smile(ミネルバ税理士法人)では、数字に基づく経営分析を行っています。業界でもトップクラスの治療院顧客数をサポートしているからこそできる情報提供となっています。当社の治療院のお客様には、この統計データの完全版をお渡ししています。治療院経営者の方で税理士事務所をお探しの方、これから開業をお考えの方は是非お気軽にご相談ください。
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